スポーツとBCAA

スポーツ時の効果

アミノ酸は身体のたんぱく質を作るための働きだけではなく、個々に独自の生理作用を示すことが分かってから、サプリメントとしての需要はどんどん高まってきています。それまでは筋肉を増強するためにプロテインのサプリメントを使用していた人でも、競技や運動強度によってはプロテインではなくアミノ酸そのものを摂取するようになったのです。

ではここで取上げているBCAAとは、スポーツ時にどのような効果をもたらすのでしょうか。

以前の項で説明した通り、アクチンとミオシンという筋繊維はその構成成分のおよそ30パーセントがBCAAです。筋力の向上には筋肉に負荷をかけたトレーニングをするのが一番ですが、これは少なからず筋肉の損傷を伴います。その修復材料としてBCAAが大量に必要となるため、運動をする際にBCAAを摂取すると、筋肉の損傷を速やかに修復してより強い筋肉を作ることができるというわけです。

また、アミノ酸はそれそのものが神経伝達物質の基となるため、体内にストックがあればあるほど神経の信号の伝達が速やかに行われることになります。

さらにBCAAは骨格筋内でエネルギー源となることを覚えていますか?血中BCAA濃度が高ければ、その分骨格筋に連続してエネルギーを供給することができ、ブドウ糖の消費を抑えることができます。持久力にも大いに働きかけるわけです。

筋肉がブドウ糖をエネルギー源として消費すると、その袱紗案物として乳酸が発生しますが、実はこれが「疲労物質」なのです。筋肉中に乳酸がたまりすぎると、その部分で筋肉疲労を起こして疲労感により十分な力が発揮できなくなります。BCAAが血液中に多量に存在していれば、骨格筋内でブドウ糖を消費しなくて済むため疲労を感じにくくなります。

このようにBCAAには運動にはかかわりの深い働きを示すわけです。