BCAA

構造と代謝

化学的にみるとアミノ酸とは、アミノ基(NH3)とカルボキシル基(COOH)という二つの官能基が結びついた有機化合物のことです。しかしここでは生体のたんぱく質を構成するアミノ酸に限って取り扱っており、BCAAに代表されるようなそれらは「α‐アミノ酸」と呼ばれています。

α‐アミノ酸とは、一つの炭素(C)にアミノ基とカルボキシル基の両方が結びついているアミノ酸です。この炭素には更に「側鎖」と呼ばれるものが結びついており、この側鎖に含まれる物質の種類によってアミノ酸の種類が決まっているのです。

アミノ酸の中でももっとも単純な構造をしているのがグリシンで、逆にもっとも複雑な構造をしているのがトリプトファンです。これらアミノ酸はDNAの塩基配列にしたがって並べられ、たんぱく質として身体の組織やホルモン、酵素などに姿を変えて生物の間を行き来するわけです。

さて実際に食事として摂取されたたんぱく質は消化され、小腸でアミノ酸の形で吸収されます。血液中に吸収されたアミノ酸は、一旦肝臓へ運ばれた後にグリコーゲンとして貯蔵されたり骨格筋や内臓で代謝されたりして消費されます。しかしアミノ酸に含まれているアミノ基はもともとアンモニアとよく似た構造であるため、アミノ酸の代謝時にはアンモニアが産生されてしまいます。

アンモニアは人体にとっては有害な物質です。でもこれを無毒化するのも、実はアミノ酸の働きなのです。たとえばBCAAですが、これらは主に骨格筋や脳へ運ばれて代謝されます。その際に産生される有害なアンモニアは、別のアミノ酸の働きにより肝臓で無害な尿素に分解されるのです。