たんぱく質とアミノ酸

エネルギーとアミノ酸

アミノ酸の働きや使われ方についての項目が並びましたが、もう一つ重要な働きが残っています。よく身体を動かすエネルギーは糖分や脂肪だといわれますが、アミノ酸も立派なエネルギーになるのです。

しかし摂取したアミノ酸はすぐにエネルギーとして利用されるわけではなく、体内で代謝され形を変えてから非常時のエネルギー源となるべく貯蔵されるのです。

非常時とは何かというと、激しい運動時や飢餓状態などが続いたときのことです。運動選手たちがアミノ酸を取り入れたのは、長時間にわたる激しい運動のさなかでもエネルギーを枯渇させることなく、運動能力を維持したまま効率よく補充するのが目的だったのです。

アミノ酸を小腸で吸収すると、門脈を通じて肝臓に運ばれます。ここで生体に必要な血清たんぱくに再合成されたり、アミノ酸プールとして体内に留まったりします。しかし一定の量を超えると、それ以上のあまったアミノ酸は分解され、グリコーゲンや脂肪として体内に蓄積されます。

ただしBCAAについては筋肉中でグリコーゲンとなって貯蔵され、エネルギー源として保管されているのです。筋肉中に蓄えられているグリコーゲンのエネルギー量は、およそ1200キロカロリーといわれています。

普段の運動でこれだけのエネルギーを消費しきることはありませんが、ラジオ体操を一時間続けることで250キロカロリーから300キロカロリー消費すると考えてみましょう。少しの運動でもそれなりの量のBCAAがエネルギー源として使われている、と考えたら筋肉の質を落とさないためにもアミノ酸を積極的に摂取したほうがいいと思いませんか?。