たんぱく質とアミノ酸

筋肉とアミノ酸

骨格筋は運動をつかさどる組織で、人間は筋肉を弛緩・収縮させることで身体運動を行います。その筋肉はただ伸び縮みするだけではありません。アスリートにとって良質な筋肉が大切であることはもちろん、様々な競技において好成績を残すためには種目に適した筋肉と筋力をつける必要があるのです。

また、筋肉は血液中の糖や脂肪を取り込んで消費する体内で最大の「組織」でもあるため、一般の人にとっても適度な筋肉を維持することは健康のためにも必須と言えるでしょう。

さて、動物の身体は筋肉だけでなくさまざまな組織がアミノ酸からできています。体内のアミノ酸をすべて筋肉に使うわけではありません。他の組織でも常時アミノ酸によるたんぱく質の入れ替えが行われているのです。そのときに必要となるのが、血液中や組織に貯蔵されている「遊離アミノ酸」です。これはできれば常に一定の濃度を保っておきたい、貯金のようなものです。

最近の研究では、筋肉が運動をすると筋肉内でたんぱく質合成が進み、その合成に使用されて不足する血中の遊離アミノ酸を補充するために、筋肉内でのたんぱく質分解が亢進すると考えられています。大切な遊離アミノ酸を確保するためとはいえ、筋トレをしているのにその筋肉内のたんぱく質が減ってしまっては良質の筋肉をつくることが出来ません。

アスリートが食事で鶏のささみをよく摂取するのは、良質なアミノ酸を体内に取り込むためです。更に最近の研究ではアミノ酸を摂取するタイミングによって、骨格筋たんぱく質の蓄積量に違いがでることが分かっています。